出版社 | 福村 出版 |
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著者 | パトリシア・マッキンゼー・クリテンデン 著 三上 謙一 訳 廣瀬 たい子 訳 |
ジャンル | 心理 > 臨床心理 |
出版年月日 | 2025/09/20 |
ISBN | 9784571241314 |
判型・ページ数 | A5・586ページ |
定価 | A7,920円(税込) |
動的-成熟モデル理論とその実際の適用を豊富な臨床事例を通じて示し、脆弱な家族の統合的支援につなげる。
この本の内容
- 第Ⅰ部 昨日の子どもたち:今日の母親と父親
- 第1章 親を大切にすること
- 第2章 DMM入門:12のきわめて重要な概念
- 第Ⅱ部 発達過程
- 第3章 早期の子ども時代:家庭で安全に過ごすことを学ぶ
- 第4章 学校に行くこと:複雑な世界に取り組む
- 第5章 大人になること:愛することと離れること
- 第Ⅲ部 情報処理
- 第6章 未来を想起する:心的表象過程
- 第7章 親は子どもの表象にどのように影響を与えるのか
- 第8章 表象と子どもを危険に晒す子育て
- 第Ⅳ部 親の傾性表象
- 第9章 クラスター1 子どもを保護する通常の行動の歪曲:子どもへの過小反応
- 第10章 クラスター2 子どもを保護する通常の行動の歪曲:子どもへの過剰反応
- 第11章 クラスター3 歪曲された知覚:子どもの中に自己を見る
- 第12章 クラスター4 不明瞭な知覚:消失する子ども
- 第13章 クラスター5 正確な情報の代わりに誤った情報を用いる歪曲:子どもが脅かされていると誤解する
- 第14章 クラスター6 正確な情報の代わりに命に関わる妄想的情報を用いる歪曲:子どもが脅威であると誤解する
- 第Ⅴ部 支援への統合的アプローチ
- 第15章 家族へのDMMによる統合的支援
- 第16章 うまくいかなくなる時
- 第17章 個別化された支援に関連するアセスメント
- 第18章 機能フォーミュレーションと支援計画
- 第19章 DMMによる統合的支援:3つの事例
- 第20章 子どものために親にしてほしいことを親にしましょう
[著者紹介]※初版刊行時のものです
パトリシア・マッキンゼー・クリテンデン(Patricia McKinsey Crittenden)
エインズワースの指導の下、被虐待児のアタッチメント研究で博士号を取得する。その後、エインズワースのABCモデルをさらに詳細に分類可能にした「アタッチメントと適応の動的-成熟モデル(DMM)」を提唱し、虐待、犯罪、重篤な精神病理へのアプローチを開発している。DMMを普及するために家族関係研究所(FRI)を設立し、DMMアセスメントの各種トレーニングを世界各国で提供する一方で、国際アタッチメント研究学会(IASA)を立ち上げ、臨床に役立つアタッチメント研究を推進している。
[訳者紹介]※初版刊行時のものです
三上謙一(みかみ・けんいち)
北海道教育大学保健管理センター教授・カウンセラー。2012年よりクリテンデン博士からDMMアセスメントの訓練を受けている。著書に『臨床に活かすアタッチメント』、監訳書に『成人アタッチメントのアセスメント――動的-成熟モデルによる談話分析』(共に岩崎学術出版社)。
廣瀬たい子(ひろせ・たいこ)
旧東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科小児・家族発達看護学名誉教授。親子関係研究所所長。クリテンデン博士からDMMアセスメントの訓練を数年受け、旧東京医科歯科大学に博士を招聘し講演会開催。看護学領域への普及に努めている。編著書に『看護のための乳幼児精神保健入門』、監訳書に『乳幼児精神保健ケースブック――フライバーグの育児支援治療プログラム』(共に金剛出版)。